PVCの歴史

PVC(塩化ビニル樹脂)の素原料はエチレンと塩素となります。
原油が加熱精製され、重油、軽油、灯油、ガソリン・ナフサ、LPガスに分かれ
ナフサからはエチレン、プロピレン、ブチレンなどが生産されます。
このエチレンと塩素を結合し二塩化エチレンを作り熱分解して誕生したのが
PVCとなります。

PVCはプラスチックの中でも、最も歴史が古く、1838年にフランスで発見され
ドイツのIG社により1935年から本格的な生産が始まりした。
そして大量消費時代を迎えた1950年以降は飛躍的な成長を遂げていきました。

電線、水道管など、工業製品から生産が始まり、後にベルトやハンドバック
テーブルクロスなど日用品にまでPVCは使われるようになりました。
昭和30年代〜40年代の大量消費の需要が高るとPVCの活躍分野は
さらに広がっていきました。 PVC製の卵パック、LPレコードなどが登場する一方
住宅壁紙や高速道路、新幹線建設などインフラ関連の土木建築資材や
血液パックカテーテルなどの医療用器に至るまで普及して行きました。

私たち豊和化成は、いち早くPVC製品の生産に着手し、ドール人形など
玩具開発で得たノウハウを生かし、自動車産業の製品開発に進出しました。

PVCは、使用用途に合わせて柔らかいもの(軟質PVC)から
硬いもの(硬質PVC)まで、自由自在に加工できる唯一の材料として
注目され、日本国内にて最も早く回転成形機導入し、ヘッドレストや
インパネ、ドアトリム、アームレストなどの開発に成功しました。
成長期には年間50万ヶ近くのヘッドレストやアームレストを生産し
PVC製の自動車部品は、さらに普及して参りました。

現在でも、IT時代を支える、電子部品や自動車部品など
あらゆる産業の部品としてPVCは生活に欠かせない
材料の1つとして未来の基盤を支え続けています。


 PVCマメ知識

  PVCは天然の塩を電気分解してできる塩素と、原油から分解する
  エチレンから出来ています。
  この2つを反応させ二塩化エチレンにし熱分解して作る
  塩ビモノマーを重合したポリマーから出来ています。

  PVCの原料は塩が60%で、40%は石油となります。

  可塑剤を加える分量でPVCを硬くしたり柔らかくしたり出来ます。

  PVCは100%を石油に頼る他のプラスチックと異なり化石燃料への
  依存度から見るとPVCは省資源性の高いEcoなプラスチックとなります。

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